近畿・瀬戸内産地巡り 05

 

3週間弱に及ぶ、産地巡礼の旅路記録。前回に続き、今回は京都へ足を進める。

 

 

京都府 京都 2017.14~16

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京の台所、錦市場のイカ焼き。

京都の一泊目。ゆっくり起きて、念願だったギャラリー啓へ。

ガラス窓の近くに、苧麻でできた絣の着物があって、太陽光がその藍の色を透き通らす姿に「これだ」と見入ってしまった。今まで絹が、布の透過性をもっとも引き出せる素材だと思っていたので、靭皮繊維の麻がこの上品な光沢と、柔らかなコシを産み出せるのかと驚いた。

 

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午後は八幡染織で染工場のリアルな実態に触れることとなる。どこも後継者探しに手を焼いているそうで、自分の代で家業を閉めるやもしれないと話す、乾いた笑顔が心に刺さる。