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近畿・瀬戸内産地巡り 01

 

今回の3週間弱に及ぶ旅の発起は、1月に八王子で開催されたシンポジウムの帰り道だった。

セコリ荘の宮浦さん・奥田染工の奥田さん・every denimの山脇さんが、テキスタイル産地に関することをお話しされていたが、知識が全くなくってわけがわからず、こうしてガストでくすぶっているのだったら実際に見に行ってみようということになった。

皆で渡れば怖くない、と、旅を共に企画した友に恵まれたこと、現地で数珠繋ぎに工場を紹介してくださった方々なしに成し得なかった今回の旅は、人の繋がりに溢れていたと思う。各方面への感謝を込めて、道中で書き留めた日記を記録に残したい。


岡山県 倉敷・児島
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児島駅前アーケード。連なるジーンズが圧巻。

旅のはじまりは、岡山イオンモールで携帯を忘れるというかなり幸先の良いスタートとなる。同伴者に多大な迷惑をかけながら、午後になって児島行きの電車に乗った。

足袋、学生服、そしてジーンズと時代のニーズに合わせて産業を変化させてきた職人の街。地元愛に満ちているオーナーたちは、自分たちが作ったものを手に取る私たちさえも愛おしそうに見つめ、優しく話しかけてくれた。

 

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ジーンズストリート。雨ざらしのジーンズがはためいてる。


一通り児島見学を終えたのち、頂に遊園地のある鷲羽山をレンタサイクルで越えて、瀬戸大橋のかかる下津井まで下った。吹上美術館で出会ったテキスタイル作家の田中さんは、武蔵美の教授のお知り合いだそうで、母校話に花が咲き、遠い地にいるのに帰ってきたような心地がした。

帰りは瀬戸内海の暮れ入る美しい姿に後ろ髪を引かれつつ、寒さに耐えながら今度は山を迂回するルートで帰路を急ぐ。ぐったりしながら、三度も来ることになるとは思わなかったイオンモールでご当地の豚丼を食い、夜、尾道へ向かった。 

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